巨大タイメンをトップ・ドライで
狙う至宝の処女地
魚を食べる習慣を持たない遊牧民
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| 中央アジアに位置する総面積が日本の約4倍、 人口がたったの260万のモンゴルは、日本人
にとっては地の果ての遠い国のように思われ がちです。そしてモンゴルに関する我々のわ
ずかな知識といえば、大草原が広がる悠久の 大地に暮す遊牧の民、チンギスハーンの国、
あるいは青き狼の棲む国といった事ぐらいで はないでしょうか。しかしそこは釣り人にと
ってはまったくの未開地でもあり、巨大タイ メン(イトー)をトップルアーあるいはドラ
イフライでねらう至宝の大地でもありました。 近年変わりつつありますが、元来モンゴル人
は宗教観から魚を食べる習慣を持ちませんで した。体に着いた悪い霊を川の水で清めると
いう習わしがあり、その悪い霊が魚達に乗り 移っていると考えたようです。そのため現地
には魚を獲る漁師はおろか、釣人を見かける 事もありません。ましてや釣りのガイドシス
テムもなければ、釣りに関する的確な情報を 得るという事も至難の業となります。
つまりモンゴルは釣り場として、まったく未 開のまま残されていると言えるでしょう。
当社は2度にわたり、 直接現地調査を行い、首都ウランバートルの 北西約500キロに位置するセレンゲ川の支流
を、ラフトボートで川を下りながらルアー/ フライで釣るという、タイメン狙い専門のガ
イドシステムを作り上げました。過去2度の 調査ではGT用の大型トップルアーに一人が
1日平均5〜10回のアタックを見せてくれて います。平均サイズは70cm〜1mですが、
すでに1.25mが釣られています。しかし中に は1.8mぐらいはあろうかという巨大な尾ヒ
レも見られ2m級への夢も持たせます。まさ に幕開けしたばかりで、今後どんな展開を見
せてくれるか本当に楽しみな釣り場と言える でしょう。またサイズにこだわらなければ、
30〜45cmのレノック(コクチマス)、や30 cm前後のグレイリングがドライでワンキャ
スト/ワンフィッシュの釣りを堪能していた だけます。
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インフラにほど遠い滞在
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| 人口60万人の首都ウランバートルは今大きく変わろうとしていま す。そして成田―ウランバ ートル間を直行便が就航し、日本からは空路 4時間余りで行ってしまいます。サマータイ ム制を導入している関係で、夏期は日本との 間に時差もありません。今新しい高層ビルの ホテルが建設され、日本製や米国製の真新し い4WD車もちらほら見られます。しかし市 街で見かける大半の車は旧式のロシア製か、 中古輸出された日本車であふれ、バックミラ ー、ホイルキャップなしがあたりまえ、丸坊 主のタイヤにモクモムと排気ガスを出しなが ら走らせています。市街地ですら未だ満足に インフラ(道路整備)もされていません。ウ ランバートル市街の光景を40歳以上の年配 の方には、おそらく「昭和30年代(1955年) の日本」をダブらせていただくのが一番理解 していただけるかも知れません。こういった 状況から、日本/ウランバートル間の空路で所 要4時間に比べ、釣り場までのアクセスは困 難を極めます。選択指として費用面で割高な 部分はありますが、ヘリコプターをチャータ ーしウランバートルから直接釣り場へ入る方 法もあります。しかし地上移動の場合は所要 12時間の夜行寝台列車を利用し、さらにジー プに乗り継ぎ悪路を所要7時間かけて入りま す。釣り場までの足は彼等が最も信頼をおく ロシア製小型ジ−プで、これを2台または3 台を連らね走らせます。草原の中に残された 車輪跡を頼りの行軍となり、電話回線はおろ か電気も通じていない領域です。 もはや旅行者が宿泊出来るような施設もなく、 ましてや熱いお湯に浸かって風呂に入るなど という事が不可能になります。釣り場ではゲ ル(円形大型テント)又は現地住民のログハ ウスを借りての滞在になります。まさに現代 の生活様式からまったくかけ離れた滞在です。 しかし専属のコックも含め釣り人の数以上に 現地スタッフが付いてくれ、至れり尽くせり で世話をやいてくれます。現地スタッフの心 使いも含め、辺りを取り巻く環境は素晴らし く、モンゴルを代表するような景観と自然の 生き物達が目を楽しませてくれるでしょう。 |
| 人の住む気配ない緑豊な大地
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| 首都ウランバートルを境にして南北では気候、
地形の様相ががらりと変わります。中国中央
部に至る南部はゴビ砂漠に代表されるように、
極端に雨も少なく、起伏のない岩肌だらけの
不毛地帯が広がります。しかし北部はウラン
バートルを北上するにしたがい緑も濃くなり、
緑の絨毯を敷き詰めたような草原が、緩やか
な起伏を見せ霞んで見えなくなるほど遙彼方
まで続きます。そしてロシア国境に近づくに
したがい標高1000m〜2000mで極端に高く
はありませんが山岳部が多なり、山全体をマ
ツ類の針葉樹が覆います。この北部一帯はい
く筋もの川が流れ、これら支流の全てが全長
1,000km以上にも及ぶオルホン川またはセ
レンゲ川のこの2大河に水を集めて東に流れ、
共にロシア南部のバイカル湖に注がれます。
こういった地形から川は好き勝ってな蛇行を
描き、あるいは何重にも枝分かれして流れま
す。川辺はダケカンバ等の広葉樹が林を形成
し、車での川原へのアクセスを阻みます。
モンゴルは一平方キロに対し二人の人口密度
と言われますが、もはや辺りには人の住む気
配がまったく感じられず、ましてや人間の造
る創造物も見当りません。まさに悠久の大地
と言うにふさわしい景観です。
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ラフトボートで毎日違うポイントへ
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| 川幅おおよそ50〜80mで蛇行を描く川の様
相は、カーブ内側がさほど大きくない玉石の
広い川原を形成し、対岸は流れが土砂を削っ
た垂直の土手、あるいはブッシュ又は流木が
折り重なるかいずれかの状況になります。
そして蛇行ごとにこれらが左右入れ替わりま
すが、また攻めるに値するポイントも現われ
ます。川の平均的な流速は早足歩行か小走り
程度で、時速10 km以下のスピードとなり
ます。ジープを持ってしても川原へアクセス
する道がないという事情もありますが、危険
を感じるような荒瀬がないため、ラフトボー
トで川下りながら、ここぞ!と思うポイント
でラフトを降り、ウエーディングで攻めてい
くのが最も効率的な方法になります。現在ラ
フトの運行は川を5〜10キロ間隔に3分割し、
3日間は毎日違ったポイントを釣っていただ
けます。タイメンも例外ではなく、特にトッ
プルアー/ドライフライで狙う場合は日没2
時間前ぐらいからがベストタイムになります。
ただしシーズン中のモンゴルは日照時間が長
く6月は夕刻10時、9月でも8時まで楽し
めます。特に5月や9月後半は無理に早朝ス
タートするより、むしろ気温が上昇する午前
9時頃に発ち、日没前のベストタイムを狙う
のが賢明な選択になるでしょう。ここの釣場
の素晴らしい部分は、ここしかないと思われ
るピンポイントでは70%以上の確率で魚の
反応が見られる事です。つまり他の釣り人が
入った形跡もないうえ、絶対的な魚影の濃さ
を裏付ける根拠にもなるでしょう。
タイメンの食性は実に雑食家といえます。特
筆すべきは野ネズミが川を渡るらしく、7〜
10cm程度のこの野ネズミがタイメンの胃
袋に見られます。唯一、現地で見かけたタイ
メン用ルアーは手製の地リスの毛を材料にネ
ズミを模索したものでした。またメーター級
のタイメンになると45cmのレノックを丸
呑みし、18〜22cmのグレイリングが6匹も
入っていたのが確認されています。よってタ
ックルは、フライでしたら9番ロッドに4/0
〜6/0フックのソルトウォター使用で特大ド
ライフライ又はクラウザーミノーになります。
ルアーは18cm、1〜2オンス前後でGTラ
イトタックル使用のルアーがベストの選択に
なるでしょう。尚ルアーロッドですが使用す
るジープのスペースの問題でワンピースは運
搬に支障をきたします。川幅80mの対岸にあ
るブッシュ際まで遠投したいという場面も
度々あります。よってルアーロッドは8〜9
フィートのシーバス使用で2ピース・センタ
ーカットのロッドでご用意下さい。尚、シー
ズンですが基本的に5月中旬から9月後半に
なります。この間あえてベストシーズンはと
問われたなら、低水位で安定する5月末〜6
月中旬と9月中旬になるでしょう。
7、8月はトップルアーあるいはドライフライ
狙いには良いシーズンですが、降雨量と水量
の関係でポイントが明確に定まらなくなりま
す。また、この時期まとまった雨が降ると本
流が濁るというリスクもあります。その場合
は澄んだ支流を捜しレノックやグレイリング
を釣って本流が澄むのを待つことになるでし
ょう。
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